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分館【りんごの棚×障害者サービス】連続展示企画:第6回『耳から読書!「デイジー図書・マルチメディアデイジー』が始まります

第6回 耳から読書!「デイジー図書・マルチメディアデイジー」

和光市図書館下新倉分館では、【りんごの棚×障害者サービス】の連続展示企画として、2024年9月から2025年3月までの7か月間、月ごとにテーマを決めて、連続展示「すべての人に読書の楽しみを!」を行っています。

第6回目のテーマ

耳から読書!「デイジー図書・マルチメディアデイジー」

通常の紙の書籍による読書が難しい方でも、楽しめる読書の方法があります。

「読書」というと、紙に書かれた活字を読むことが思い浮かぶかと思います。

視覚に障害がある方(全盲・弱視)や、発達障害(自閉症スペクトラム症、学習障害、注意欠陥多動症等)、知的障害、肢体不自由等がある方、加齢や病気などで視力が落ちたり長時間活字を追うことが難しくなった方にとって、通常の書籍による「読書」を楽しむことは、高いハードルがありました。現在でもハードルがあることには変わりがありませんが、誰もが「読書」を楽しめるように「読書」のカタチも少しずつ変わってきています。

その中に、耳(音声)で読書を楽しめる「デイジー図書」や、耳(音声)と目(画像やテキスト)両方で読書ができる「マルチメディアデイジー」があります。

エレベーター前の展示の様子 

★ポスター:すべての人に読書の楽しみを!2月展示用ポスター.pdf(PDF:407KB)

2025年2月5日(水曜日)から2025年2月26日(水曜日)まで

展示内容

デイジー図書やマルチメディアデイジーの特徴や使い方、和光市図書館に所蔵がある資料のご紹介いたします。

りんごの棚コーナーの展示の様子

また、今回は初めての試みとして、公営財団法人伊藤忠記念財団が製作したマルチメディアデイジー図書「わいわい文庫」のVer.BLUEを使って、マルチメディアデイジー体験会を開催いたします。多くのデイジー図書やマルチメディアデイジーは、利用する際に登録が必要になりますが、このVer.BLUEは、誰でも利用することができます。

日程が決まり次第、館内掲示や図書館ホームページでお知らせいたします。
予約は不要ですので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

★所蔵リスト:
【本館】デイジー図書・マルチメディアデイジーブックリスト(2025.01.25).pdf(PDF:424KB)
【分館】デイジー図書・マルチメディアデイジーブックリスト(2025.01.25).pdf(PDF:424KB)

デイジー図書・マルチメディアデイジー図書の特徴

DAISYとは「Digital Accessible Information SYstem」の略で、日本では「アクセシブルな情報システム」と訳されているデジタル録音図書の国際標準規格です。視覚障害者や紙の印刷物を読むことが困難な人々のために開発されました。

デイジー図書とは

  • 音声で読書を楽しむことができる。
  • 通常の朗読CD等とは違うため、CDプレイヤーでは再生できない
  • 専用の再生機(プレクストーク)、または専用の ソフトウェアやアプリケーションをインストール したパソコンやタブレット、スマートフォンが 必要となる。
  • 目次から読みたい章や節、任意のページに飛ぶことができる。

マルチメディアデイジーとは

  • 音声と同時に、テキストと画像を表示させて読書を楽しむことができる。
  • 通常の朗読CD等とは違うため、CDプレイヤーでは再生できない
  • 専用の再生機(プレクストーク)、または専用のソフトや アプリケーションをインストールしたパソコンや タブレット、スマートフォンが必要となる。
  • 字間や行間、文字の色や大きさ、背景の色 音声のスピード等を調整することができる。
  • 目次から読みたい章や節、任意のページに 飛ぶことができる。

オーディオブック・朗読CDとの違い

  • オーディオクックや朗読CDは、プロの声優やナレーターが書籍を朗読した「声で聴く本」。
  • オーディオブックはインターネット上のサービスで、パソコンやスマホ等のデバイスとネット環境が必要となる。朗読CDは実物の商品で、プレーヤーが必要となる。
  • 耳で聴くことに特化しており、デイジーのようなテキスト表示や画像表示などはできず、読み上げている場所をハイライトで示すといったことはできない。
  • デイジーのように文単位で前後に進んだり、章や節の間で自由に行き来するといったことができない。
  • MP3(音声圧縮技術)を使用しているデイジーは1枚のCD-ROM50時間程収録できるが、朗読CDは通常2時間程度

デイジー図書・マルチメディアデイジーの広がり

2008年917日施行の「教科用特定 図書普及促進法(教科書バリアフリー法)」 「著作権法第33条の2の改正により、 デジタル化された「マルチメディアデイジー 教科書」等が製作できるようになりました。
更に「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律」(通称:教科書バリアフリー法)が改正、施行されたことにより、令和6719日からは外国人児童生徒等(日本語指導が必要な外国籍・日本国籍の児童生徒)もマルチメディアデイジー教科書を使用して学習することが出来るようになりました。

このように、「デイジー図書」「マルチメディアデイジー」は着実に広がりを見せています。

図書館でのご利用の注意点

  • 障害のある方のみご利用いただけます。ただし、下新倉分館所蔵の「わいわい文庫」のVer.BLUE(公益財団法人伊藤忠記念財団製作)などの一部資料は、一般の方も利用可能です。
  • 初めて利用する際には、「和光市図書館利用困難者支援事業利用登録申請書」の申請が必要です。申請後、和光市教育委員会の認可がおり次第、利用可能となります。
  • 利用登録した方は、通常の図書館の貸出サービスと は別のルールが適用されますので、ご注意ください。

マルチメディアデイジー体験会の日程

近日発表予定

文字の大きさや声のスピードを変えたり、背景の色を変更したり、実際に操作していただけます。
予約は不要です。お子さまから大人の方まで、お気軽にお立ち寄りください。